たかちゃん

新道 前篇朱実の巻のたかちゃんのレビュー・感想・評価

新道 前篇朱実の巻(1936年製作の映画)
3.0
野田高梧がこのような通俗的な話を、それぞれの人物の個性、善意、悪意を見事に描き分け、川崎、田中、高峰、佐野、上原の魅力を引き出している(岡村文子までも)が、佐分利信は少し損をしている。小津的な匂いはなく、むしろサイレント期の清水宏の通俗映画を思わせる。その意味ではいかにも松竹映画なのだ。
たかちゃん

たかちゃん