ヒトラー共感発言でカンヌ映画祭出禁になったり、主演女優へのセクハラなど問題行動が目立つデンマークの変態監督ラース・フォン・トリアーの長編デビュー作品。エジプトはカイロからヨーロッパへやってきたフィッシャー刑事が追う「少女殺人事件」。
ディストピア感漂う荒廃した土地。びちゃびちゃ地面・水没した馬の死骸・オンボロモーテルにオンボロワーゲン・下水道・ダイブ(バンジージャンプ)・シリコンパイ乙アジア系娼婦キムと少女のスローガラス割り。スローといえば、何でスローロリス？？
セピア色の映像に時折映るパートカラーはモノクロ映像にカラーを融合した『シン・シティ』を先取り。1984年制作か、これは80年代に見たらもっとインパクト大だったと思う。監督のことは嫌いだけど、この映像美は好みだな。
