アランスミシー

エレメント・オブ・クライムのアランスミシーのレビュー・感想・評価

5.0
やっば‼︎ガチビビった
こんなのも撮れるのかトリアー
オールタイムベストに含めたいくらい好きな要素に溢れてた…
原作があるとしか思えないくらい壮大な世界観

挑戦志向→安全志向

《妻》対象X
安全志向の象徴

《署長》賢者
主人公へ無茶をしないよう助言

タルコフスキー、アランロブグリエ
アレクセイゲルマン、アレックスコックス、テリーギリアム、ビーガン

アンドレイルブリョフ、白い鳩、マルケータラザロヴァー、ラジュテ、エレファントマン、地獄の黙示録、ブレードランナーからの影響

デス&コンパス、未来世紀ブラジル、12モンキーズ、デリカテッセン、ロストチルドレン、フルスタリョフ車を!、日陽はしづかに発酵し、スワロウテイル、メメント、シャッターアイランド、ロングデイズジャーニー、インヒアレントヴァイスへの影響

メメントって言うタイトルとヒロインのメメレイがなんか被る

Hはヒトラーのイニシャルでもあり3部作のヨーロッパにも通づる事に注目

犯人の動機を調査して行くうちにその動機や計画の完璧さに説得され自分も犯人になってしまうという地獄の黙示録orブレードランナー的内容。
これは「母の死に際に父がドイツ人である事を明かされたショックからこれまで信じてた自分がユダヤ人であるという信念が崩壊し、ナチス嫌悪という社会的に居心地の良かった立場から突然突き放された結果ナチズムの動機がなんであったかを探らずにはいられなくなり探索するうちに自分のアイデンティティの正当化したさから次第にヒトラーを理解し始めてしまった」トリアー本人による地獄のような懺悔ムービー。

昨日見た岡本喜八の『殺人狂時代』に似た雰囲気あって不思議な気持ちになった