みおこし

グレート・ボールズ・オブ・ファイヤーのみおこしのレビュー・感想・評価

3.7
御年85歳、"Great Balls of Fire"などのヒットで知られる伝説のロックンロール・シンガー、ジェリー・リー・ルイスの激動の半生を描いた音楽映画。デニス・クエイドがジェリー役を熱演!

ロックスターを夢見るジェリーは自分の才能を信じてやまない。ある日、エルヴィス・プレスリーを発掘したプロデューサーに自分の曲を売り込みに行ったことから幸運に恵まれ、"Great Balls of Fire"はビルボード1位を獲得する。しかし、バンドのメンバーの娘である13歳のマイラと恋に落ちてしまったことで彼の人生が大きく左右されることに…。

ミュージシャンの波乱の人生を描いた作品はどれも面白いですが、本作もジェリーのブッ飛んだ生き方に度肝を抜かれて最後まで手に汗握りながら鑑賞!どこまでも自信満々なジェリー、こういう人がヒット曲を生み出すんだなぁとしみじみ…。
ただ、途中まではすごく感情移入しながら観ることができたのですが、ウィノナ・ライダー扮するマイラとジェリーの関係がどんどん深くなるにつれて暗雲が…。さすがに13歳の女の子と結婚ってのはまずい、まずすぎる!!本当にあったことなのであまり深くは触れませんが、これに関しては当時の世相云々差し置いてもドン引きしてしまいました。何事もロックすぎるのは良くないということ?(笑)
でもガムを常にくちゃくちゃ噛みながら、50'sファッションに身を包んだウィノナちゃんは、ジェリーが恋に落ちるのも納得でやっぱり誰よりも可愛かったです...!

でもデニス・クエイド本人が弾いているというピアノのパフォーマンスは圧巻だったし、あまり彼に音楽のイメージを持っていなかったというのもありその意外性が楽しめました。CMなどでも使われているあの有名な楽曲の誕生の裏側をこうやって掘り下げてくれると、それ以降聴くときの気持ちも大きく変わってくるから、音楽映画の素晴らしさを改めて痛感させられます。
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