第二次対戦中に野戦病院で働いていた医師が梅毒に患者の治療中に感染する。
帰国後は父親と共に病院で働く。
許嫁がいたが、彼女のことを思い、梅毒であることは伏せて、彼女のことは避けるようにし、彼女は別の男に嫁ぐ。
しかしながら、悔しい感情は抑制していたことを元ダンサーの看護婦に吐露する...。
元ダンサーの看護婦は子供を抱えて経済的にも苦しく、最初は投げやりな態度であり、医師が梅毒ということがわかると蔑んでいたが、真実が判明するにつれ、医師を見る目が変化し、尊敬するようになる、その過程で自分自身も成長する。
その表情が変わっていく過程が印象的。
多くの余韻、余白を残す。
ただ、映画くらいのことで梅毒が感染することはないそうで監修過程で注文がついたそうである。
黒澤作品 14本目