「静かなる決闘」
初BDで再鑑したが古い作品なだけあって画質、音が残念…本作は黒澤が東宝論議の末、初めて大映から出した49年の作品で梅毒に感染した医師の苦悩を描いた人間ドラマ…梅毒の恐れを静寂に描き…
黒澤映画の黄金コンビ、志村喬&三船敏郎が親子役の作品。
藤崎に対する「不幸」というキーワードが戦争批判に繋がる色濃いヒューマンドラマとして完成度が高い。
クライマックスである藤崎の激白とるいの涙は…
黒澤明らしい人間賛歌だった
彼の描くヒューマニズムは、例えどんな重いテーマを背負っていても最後にはその輝くヒューマニズムに感動して人間っていいなあと思える
野戦病院で思い掛けず梅毒に感染した「聖者」…
ヤクザ三船からうってかわって聖人ドクター。愚直なまでの誠実さ、その誠実さゆえんの欲望との闘い。
今作でも主人公の対であり、そーなっていたかもしれない人物がでてくる。
そして主人公に影響し成長する人物…
今作『静かなる決闘』は、戦後の日本を舞台にした黒澤明監督「戦後四部作」の三作目、治療中の事故により梅毒に感染してしまった青年医師・藤崎(三船敏郎)の苦悩を描いた作品です。
「戦後四部作」は全作…
葛藤と闘争、黙示と発露、理性と狂気。
戦争が残した数々の軋轢。相いることのない決然とした二律背反の中で、困難を抱えながら生きる人たち。お互いに歩み寄ることも、離れることもできず、ただ歯をくいしばる…
悶々と悩む青年・三船敏郎を延々と鑑賞する、一風変わった黒澤明監督作品。
懊悩するミフネの醸し出す色気が何とも…観てるこっちまでサディスティックな気分になる。
そして瞬間の爆発的な演技!
かっこよ過ぎ…
これも中学か高校くらいのときに見たのかな。
他の黒澤作品にあまりにも思い入れがありすぎた分、当時この作品には少し肩透かしを食らったような気分だった。
感情移入できる人物があまり出てこなかったと…