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伝説巨神イデオン 発動篇のbluetokyoのレビュー・感想・評価

伝説巨神イデオン 発動篇(1982年製作の映画)
2.4
富野由悠季は監督ではなくて原作だったのか。展開が幼稚で稚拙なんだけど、富野由悠季は創作においては身近な事柄をテーマにすると聞いたことがある。コミュニケーション不全により、溝が深くなっていき、どつぼにはまっていくというのは、アルアルな感じだ。
さらに、溝が深くなる要素にパワーバランスがある。この作品だと、終始、押しているのは、バッフ・クラン側のように思える。ところが地球人類にはイデオンがあるために、土壇場で逆転してしまう。いわば、イデオンはハンディみたいなものだ。勝てると思いどんどん攻撃する。土壇場で逆転する。その繰り返しで、坂を転げるように両者の殲滅戦になっていく。
ただ、最後は皆殺しの富野ではない。その皆殺しではない結末があるために、皆殺しになっているといってもいい。
着想は面白いけど、最後は凡庸な気がする。個人的は冗長なだけにしか思えなかった。
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