春とヒコーキ土岡哲朗

木更津キャッツアイ 日本シリーズの春とヒコーキ土岡哲朗のレビュー・感想・評価

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ハイテンションキャラのノリがクセになる。

そのまんま続きがある嬉しさ。テレビシリーズ同様に1回ごとに表と裏を見せて種明かしになる構成を、2時間の映画でちゃんと9回まで配置したのがすごい。おまけに延長10回もテレビシリーズ同様にある。生き返ったオジーの正体がジョージだと分かった瞬間の「巻き戻し」は、それまでの巻き戻しをしのぐ衝撃で興奮した。バンビのボールとジョージの銃弾がぶつかり、ボールがぶっさん目掛けて飛んできたところに、バットを持ったうっちーが現れて偶然打ち返すところは、やはりいつもピンチを一番解決するうっちーのトリックスターぶりが見られて満足。この一連の流れが、キャッツ5人が連携してジョージに対抗するところで、最高のシーン。

醍醐味が薄めではある。ジョージとキャッツの直接対決が中盤で終わったのがもったいない。また、ドラマに続いての氣志團の本人役登場は、会話がドラマの内容の続きなこともあって、ファンサービスの時間になりすぎている。テレビシリーズのファンが観る映画だから映画だけで成立する必要はないんだけど、「本人役ゲスト」と「ドラマの続きの会話」が重なってしまうと、さすがにファンサービスすぎる。