あああ

八月の狂詩曲(ラプソディー)のあああのレビュー・感想・評価

5.0
原爆を体験したもの、体験した人の息子娘、さらにその孫、アメリカ人といったいろんな立場から見た原爆に対しての捉え方があって教養として面白いと思った。もちろん、他にもいろんな人がいるのだが。

まずopの空模様とひぐらしの鳴き声とキャスト紹介が一気に田舎の雰囲気に飲み込まれるしなによりオシャレ
鈴吉の原爆の煙を眼として捉えてる話やおばあちゃんの原爆に対しての扱いが凄い不気味で気持ち悪い。映像とかでしか原爆をイメージできない自分は、それを擬人化して伝えられるとその恐ろしさ不気味さの想像が増して怖かった。山の間からの開く眼の映像はギョッとしてトラウマレベル
クラークが爆心地に追悼にくるシーンは、後ろから子供たちが和気藹々と遊んでいて、当時もそれは同じで全部吹き飛んだ恐ろしさと今の平和とのギャップが感じられて叙情的。そこから無言で被爆者たちが現れ追悼し献花するシーンもすごい印象的。原爆の光で盲目になったと思われるお爺ちゃんはただジャングルジムを触る。目は見えてないけど誰よりもあの時を思い返している。祀られてる魂たちが映像として見えたような気がした。
あああ

あああ