サプライズ

男はつらいよのサプライズのレビュー・感想・評価

男はつらいよ(1969年製作の映画)
4.4
とんだクズ男

2019年公開のお帰り寅さんだけは観ていたけど、過去作は全く手につけていなかったので、この機会にと鑑賞。新年一発目に相応しい、人間ドラマの金字塔。最初は大っ嫌いでも、最後には大好きになっている。山田洋次は、今も昔も日本で1番人物描写が上手い。

日本で1番有名な主人公と言っても過言では無いが、同時に日本で1番クズで最低な男でもあるのがこの寅さん。とんでもないことばかりしでかすのに、不思議なことにこの人が居なけりゃ今の幸せがない。時代背景的に家父長制は目立っているけれど、いつになっても忘れてはいけはい、人としての在り方が示されている、道徳の教科書のような作品。全50作品の邦画最大規模のシリーズであるため、全作品の鑑賞はなかなか大変だけど、全部観たいと思えるほど魅力のある作品。生きるってのは難しいけど、その何倍も楽しい。

2024-1
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