2024年103本目
巨匠ジョン・フォードと名優ジョン・ウェインのコンビによる「これぞ西部劇」という古典的名作。英雄の挫折と苦悩、復権を描くストーリーや、雄大なモニュメントバレーの自然の風景をバックにした構図やショットの撮り方はまさに映画の教科書という感じがする。とは言え、女性をとことんモノ扱いしたり、ネイティブアメリカンを非人間的な悪として描くところは現代の倫理観からすれば受け入れがたい部分もある。ジョン・フォードも一時期までは「インディアン」を悪者にする映画ばかり撮っていたが、やがてそうした白人のスタンスこそが批判すべきものだと気づいていったそうだ。