マコト

捜索者のマコトのレビュー・感想・評価

捜索者(1956年製作の映画)
5.0
僕の父親は西部劇が大好きで、特にジョン・ウェインとジョン・フォードの映画が好きで、よく進められたのは「駅馬車」と「リオ・ブラボー」(ハワード・ホークスだよ❗って今となってはツッコミたい)でした。僕はどちらかと言えば、クリント・イーストウッドのマカロニウエスタンの方が好きだけど、父親はジョン・ウェインが一番であることを譲りませんでした。

だけど、この映画を見たときに僕は自分の無知さを恥じるくらいに、のめり込んで行ってしまいました❗
この映画は、扉が開くところから始まり、扉が閉じるところで終わる、アメリカの神話です。

南北戦争から帰って来たイーサン・エドワードが、インディアンに家族を蹂躙され、誘拐された姪を、取り戻す、ために狂気ともとれる追跡劇をメインストーリーとして、その狭間で描かれる西部の暮らし、気丈で男を待ち続けながら愛らしく強い女性たち(決して男性に依存してるようには見えない )、雪原、荒野、バッファロー、騎兵隊と、西部劇の全てが詰まってるような宝箱みたいに思えます。
インディアンの描きたか、自警団的な騎兵隊など、今では差別的、修正主義的な部分があって、もしかしたら近い将来見れなくならないか心配な描写もあるが、何度見てもつきない魅力があって、特にクライマックスのイーサン・エドワードの決断にずっと疑問を持ってたんですが、そこにも深い深い理由があって、つきることのない発見をもたらし続けてます❗
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