れお

歩いても 歩いてものれおのレビュー・感想・評価

歩いても 歩いても(2007年製作の映画)
4.1
親戚一同が集まる前の何となく憂鬱になる感じや、いざ顔を合わせるとお互いに気を使ったり今の状況をあれこれ詮索されたり、リアルな面倒臭さが描かれていて「あーなんか分かるな」と。

庭木の成長、枯れた窓辺の植物、縁の下の瓦、欠けたタイル、人が増えるごとに出てきた扇風機、どれも自分が知っているものだった。人間の欲、醜いところ、脆いところ、プライド、優しさ、愛情も全部存在していた。

幸せとは??医者になることか、定職に就くことか?人生は儚いよ。だから周りに惑わされず他人の価値観で測らず、今この時を有意義に生きよう。無駄に先を案じるな。過ぎ去ったことを悔やむな。どう生きても時間は同じなんだから。
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