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歩いても 歩いてものKのネタバレレビュー・内容・結末

歩いても 歩いても(2007年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

樹木希林演じるお婆ちゃんがリアルで、恐ろしかった。お婆ちゃんの悪いところを全部詰め込んだようなお婆ちゃん。2時間の映画で、たった二日間の、家での出来事だけを描いているのに飽きが来ず、家のことしか描いていないのに背景もしっかりと理解できて凄い。両親と仲良くなってハッピーエンド、となるのではなく、反対されていた子供を作り、車の免許を取ったのに母を乗せることはなかったというのが、結局わかりあうことができないまま死に別れたというのも安っぽくなくてよかった。しかし阿部寛の言動の節々にも両親の影響が見られ、数十年後に同じ未来を辿ること、繰り返すことを示唆しているようで恐ろしかった。
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