歩いても 歩いてもの映画太郎のレビュー・感想・評価

本当に細かい家族の感情の機微を捉えた作品。

煩わしさや心地よさ、怒り悲しみ、様々な感情を、抱えながら、隠しながら家族は時を紡いでいく。

映画にするほどのテーマではないと思いつつ、でも俯瞰でそんな家族の様子を見ると、共感したり反発したり、怒ったり笑ったりと、心が動くほどのドラマがあった。

なんだかんだ折り合って生きてくしかないなあと、少し清々しい気持ちにさせてくれた。

家族愛を過剰に演出する作品より、何倍も家族を肯定的に捉えることができる作品。