トールキン

歩いても 歩いてものトールキンのレビュー・感想・評価

歩いても 歩いても(2007年製作の映画)
3.8
どこにでもいそうな何気ないある家族の話で家族の会話だったり、ちょっとした口喧嘩だったりそんな家族の描写が最初から最後まで続くが家族一人一人の心情がとても伝わってくる。ゆったりと展開していき特に盛り上がりも無いのに何故か惹きつけられるし、何も考えずに見れてジワジワと心に突き刺さってくる。

仲の良い家族に越したことはないけど、世の中皆がそうとは限らない。家族と言えど煩わしい時だってもちろんある。表面では自然と明るく振舞っていても腹のなかでは煮えたぎっていたり、それぞれ感情だってある。それは別に悪いことじゃないし人間として当たり前なことかもしれない。そうやって皆何気無い日々を送っている。

前回見た空気人形、そして今作も含めて是枝監督作品を初めて鑑賞。独特の作風、世界観、改めて好きだな。他の作品もこんな感じなのかな、見てみたくなった。
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