お盆になり、久々に帰省することになった良多は、結婚したばかりだった。
医者の父と微妙な距離の良多は、渋々実家へと向う。
姉と母のどうでもいい会話、もう畳んだ小さな医院の診察室で資料を見返す父の背中
…
たわいもない会話から、この家族の事情や関係性が徐々に掴めてきて、想像できる楽しさがある。
建前のやりとりや微妙な距離感が、なんともリアルで、家族の煩わしさと愛おしさを感じる。
それぞれの想いが上手…
是枝監督の十八番である"家族"を題材にした秀作。是枝監督のある種ドキュメンタリーのような描写には報道出身というルーツを強く感じました。フィクションとしてではなく、本当にいる家族の盆休みのひと時を覗き…
>>続きを読む夏の海の見える小高い丘から街を見下ろすショット、存在しない記憶が蘇ってきた
原田芳雄と樹木希林演じる老夫婦のゴツゴツして湿り気のある存在感、リアリティにクラクラする
ここで描かれる家族をめぐる現実…
(C)2008「歩いても 歩いても」製作委員会