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くノ一化粧のShoMのレビュー・感想・評価

くノ一化粧(1964年製作の映画)
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前作『くノ一忍法』に続くお色気時代劇。よりコミカルによりファンタジックになっている。露口茂の渋い演技と対称的に、芦屋雁之介、小沢昭一、西村晃、加藤武らは忍者をコミカルに演じる。

赤ん坊にされてしまう雁之介、紅葉まみれで犬に追われる西村晃に爆笑。山田風太郎の奇想天外な忍術をひたすら漫画チックに描く。西村晃が春川ますみに「かあちゃん……」と甘えるのは『赤い殺意』のパロディ。

ラストは誤解と哀しい美醜。しかし決して陰陰滅滅とはならない明るい空気が良い。
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