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巴里祭のkazu1961のレビュー・感想・評価

巴里祭(1932年製作の映画)
3.8
▪️Title :「巴里祭」
Original Title :「Quatorze Juillet」
▪️Release Date:1933/03
▪️Production Country: フランス
🏆Main Awards : ※※※
▪️Appreciation Record :2020-070 再鑑賞
▪️My Review
“雨で恋して、また雨でほんとの恋に落ちる”すごくフランスらしい、パリらしい小洒落た
愛らしい初恋の物語。そして、パリ下町の(すべてセットで撮られた)情緒豊かな生活描写が素晴らしいですね。音楽、喧騒、子供たちの遊び声、その全てがパリを感じます。
そして、可憐の一言に尽きるアナベラのアンナ。モリス・ジョーベールの音楽も心に残る名作ですね。
ストーリー展開自体は昔のフランス映画にありがちな展開ですが、そのテンポとこじんまりとしているがなかなか楽しいシーンの連続で思わず微笑んでしまいます。
オープニングでのジャンとアンナの向かい合わせのアパートの部屋からのお互いの行動は恋愛に発展する前フリとしてとても素敵ですし、酔った老人が拳銃をチラつかせるシーンなんかは笑ってしまいます。笑えるだけでなくパリらしい人情を感じさせるのも良いですね。
今回、4Kデジタルリマスター版で鑑賞しました。優しい笑いで人々を包み込み、世界の映画作家にも多大な影響を与えたルネ・クレールの生誕120周年を記念し、代表作「巴里祭」「リラの門」が4Kデジタル・リマスター化されました。
パリ下町が舞台の、フランス革命記念日“パリ祭”の前日に心を通い合わせた男女のすれ違いの恋物語が、モーリス・ジョベールの名曲に乗せてロマンティックに描かれる素敵な作品です。
物語りは、アパルトマンの向かいに住み、ひそかに惹かれ合っていたタクシー運転手ジャンと花売り娘のアンナ。フランス革命記念日“巴里祭”の前日7月13日、にわか雨をきっかけに心を通い合わせた。翌日に踊りに行く約束をするが、思いがけない出来事がふたりを引き裂き…。
映画の原題は、端的に「7月14日」(Quatorze Juillet)なんですね!!

▪️Overview
フランスの巨匠ルネ・クレール監督の初期の代表作のひとつで、フランス革命記念日「巴里祭」の前日に織り成される男女のすれ違いの恋の行方を情緒豊かに描いたラブストーリー。アパルトマンの向かいどうしに住むタクシー運転手のジャンと花売り娘のアンナは、密かにひかれ合っていた。巴里祭の前日である7月13日、にわか雨をきっかけに心を通わせた2人は、翌日に踊りにいく約束をする。しかし、思いがけない出来事によって彼らの仲は引き裂かれ……。1932年製作で、日本では翌33年に公開。2019年6月、クレール監督の生誕120周年を記念して4Kデジタルリマスター版が公開。(引用:映画.com)

出演は、アナベラ、ジョルジュ・リゴー、ポーラ・イレリなど。
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