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第3逃亡者のLeMasTのレビュー・感想・評価

第3逃亡者(1937年製作の映画)
4.0
アルフレッド・ヒッチコック監督作品。冤罪をかけられ警察から追われる身となった男が、警察署長の娘エリカの力を借りて事件の真相を突き止めるべく奔走するクライムスリラー映画。

無実を証明するための主人公たちの奮闘という物語の大筋は『逃走迷路』とちょっと似てる気がします。『逃走迷路』制作には本作の内容が大元にあったようですが。

邦題の"第3逃亡者"とは一体...。真犯人(1)のせいで罪を被ることになった主人公(2)に巻き込まれたヒロイン(3)のことなのか🤔

逃走劇ということで必然的によく使われるヒッチコックお得意運転シーンでのスクリーンプロセスによる見せ方、炭鉱跡での崖っぷち救出劇のシーン、ラストのパーティーシーンの俯瞰撮影。やはりこの時代にしては流石といった撮影技術もふんだんに使われていてお見事。

ヒロイン役のノヴァ・ピルビーム、魅力的で演技も自然で秀逸でしたがどうやら本作以外でヒット作に恵まれることはなかったようで。
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