🚨大雪警報なのでお篭り🚨🐈
『第3逃亡者』 (1937)
🇬🇧イギリス 84分
アルフレッド・ヒッチコック監督作品
原作は、傑作ミステリー『時の娘』のジョゼフィン・デイ(『蝋燭のため1シリングを』)
撮影用脚本は、ヒッチコック夫人の
アルマ・レヴィル
女優の死体を海岸で発見した男が、犯人と間違えられて、巻き込まれて、男に一目惚れした警察署長の娘が、当然、また恋と事件に巻き込まれる、純愛サスペンス
舞台は、🏴スコットランド
1930年代にしては、長閑(のどか)である🐓
裁判所の被告席にたった男が、混雑の中、傍聴席に座って、やがて逃走するするとかは、あり得ない~
まぁ、警察👮(スコットランド・ヤード)がドタバタして、犯人らしき男を、車で追走するところは、チャップリンなどのサイレントなスラップスティック・コメディの影響を、受けているのかな~
画像がぼやけているのは、残念なのだが、逃走劇にユーモアを交えて、サスペンスをより高めているのは、流石で、
ヒッチコックは演出の妙味を既に、心得ている
トーキー(発声映画)として、楽しい
最初のトーキー映画『ジャズ・シンガー』(1927)を彷彿とさせる、黒塗りシンガーの設定とか
ヒッチコックは聴覚に関しても、天才的なのかも
視覚としての、サスペンスの妙味は充分であり、
・箱庭の様な鉄道と駅(ミニチュア?)
・スクリーンプロセスを使った
自動車と列車の追跡
・炭鉱に入って、自動車が陥没して
行くサスペンス(最近の映画でも、よ
くあるシチュエーション)
・落ちそうになる女の手を、持ち上げる
男(これも、今や定番の演出) など
更にハッとするものとしては、映画を撮るためとしか云えない、誰目線でもない演出のための演出
・死体を発見した女の子二人に、唐突にインサートされる、空を飛ぶカモメ🕊️の群れ(ここだけ、鮮やかな映像なので、余計に驚いてしまう、あと、『鳥』(1963)の世界観が、既に出来ている)
・ラストシーン近くの、ダンスホールの外から、真犯人に寄っていくカメラワーク、は、やはり凄い
主演の男女はもう少し、美男美女であるべきであるとは、思う
逆に、叔母さんの役の、メアリー・クレアは上級夫人の優雅さが出ていたし、ジョージ・カーズンの崩れた性格描写は、巧みです
昔の映画🎥は、ラストシーン辺りに、凄い演出があれば、納得して観客は帰っていたので、その意味では、充分、合格点🈴でありますよ🐱🎵
ヒッチコック👤は、開始後15分辺りに、裁判所の入り口に登場🎵
第1と、第2の逃亡者が恋に落ちた男女👫だとしても、真犯人は『第3逃亡者』とは素晴らしい邦題ですね🐱
しかも、イギリス映画の名作、『第三の男』(1949)に掛けているのであろう
(パケたん説🐱)
尚、『第3逃亡者』の日本公開は1977年でした
●シネマ映画旅行
3 🇭🇰香港『欲望の翼』(1990)→【4🇬🇧イギリス『第3逃亡者』(1937)】→5🇦🇺オーストラリア 『TALK TO ME 』(2022)
2023ー130ー105