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集団左遷のmitakosamaのレビュー・感想・評価

集団左遷(1994年製作の映画)
3.2
東映YouTubeにて。すっごい面白く見たのだが、ラストだけが納得できなかった。

バブル期に土地を転がして散々設けた不動産会社が、バブル崩壊後に人員整理をせざるを得なくなる。強硬派の副社長(津川雅彦)の指揮で、リストラ対象者を新部署に集め出来そうも無い15億の売り上げノルマを課せ、解雇に追い込もうとする。
新部署のダメ社員として、部長の中村敦夫・柴田恭兵などが集められるが、彼らが心機一転。クビをかけ結束し業績を上げげていく。
本社側のエグい妨害に耐えながら何とか逆転に導こうとする話だ。

まず津川雅彦のヒールっぷりが安泰だ。そして性欲に満ち満ちてる。どうして津川雅彦ってこう濡れ場に恵まれるんだろう???ヒロイン枠として高島礼子も出ているが、彼女もお乳首を晒している。とにかく津川はバイタリティある悪役をやらせると本当にハマる。

売れてない物件を売るために草むしりをし、ビラをまき、営業をかけ奮闘する。本社側もトコトン嫌がらせだ。

逆転作として城南電気(笑)に物件を売る。社長役は伊東四朗だ。どうせなら当時まだ生きてた宮地社長本人に出演させれば良かったのに(笑)

しかしこのラストは何なんだ。頑張ったけどノルマは達成できず。辛うじて新部署は生き残るが柴田恭兵はクビになり、ヒールである副社長をやっつけることも出来ずにそのまま。
リアルっちゃあリアルだが、物語としてどう考えてもオチて無いよ。こういう所はハリウッド的なベタな脚本で、土壇場で売り上げノルマを達成し、副社長を解任に追い込まなきゃ!

序盤からとても面白かったのに、もの凄い消化不良。
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