矢吹健を称える会

日本最大の顔役の矢吹健を称える会のレビュー・感想・評価

日本最大の顔役(1970年製作の映画)
2.6
 ナレーションの使い方が殺人的に面白くない。『仁義なき戦い』っぽくしたかったのだろうかと思っていたら1970年作品なので、『仁義なき戦い』より前の作品なのだった。
 内容は任侠映画を意識しつつも、『花と竜』みたいに小さなエピソードを重ねる立志伝である。しかしこのエピソードが妙に細切れで、不足した情報を後でナレーションが補うという不細工な作り。梶芽衣子のくだりなんて何が何だかという感じだ。ただ、小林旭のギラギラしたオーラは最高。