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欲望という名の電車のordinalのネタバレレビュー・内容・結末

欲望という名の電車(1951年製作の映画)
3.2

このレビューはネタバレを含みます

失意の末に狂い街を追われた莫連女に妹夫婦周辺の日常が乱される話。

「"欲望"という名の電車に乗って"墓地"に乗り換え」た女はあくまでも過去の幸せな記憶の内に生き、欲望や妄想で現在を埋めているわけだが、ある意味、それは生きることへの強い執着の表れなのかもしれない。

他人の虚栄心や怒り、許しなどを力無く端から眺めることが強いられる本作は終始不快感が拭えないが、人生において自分は何を欲し何に怒り何を許すのか、限りある時間における欲望について考えさせられた。
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