Fernweh

K-19のFernwehのネタバレレビュー・内容・結末

K-19(2002年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

どうしても英語で超見慣れた俳優さんたちだもんな……。
事実に基づいているところで、1961年(親の生まれ年付近)がそういう年なのか(そんなに近いのか)という、物の知らなさからくる驚きはありました。
始まりからずっと、作戦の成功に繋がらなそうな要素の伏線が引かれているようだった。実際、そんなに穴だらけで、そんなに焦っていて、そんなに結束力に欠けたのだろうか。やめなさいよって話。死ぬ必要のない若者。女性の誰かが、命懸けで産んで育てた息子。

核は絶対にダメだと、何故こんなに知らない者たちが扱っているのか。少なくとも1組目で現実がわかったのに、行けと命じたおっさんたちの醜悪さ。嘘ついてまで行かせた最低さ。地震の時の日本の報道と一緒。もっと最悪。で、なんで日本の原発はこのままなのか。

と思うために見た方がいい映画。

国益より何より、命が大事。
そんな当たり前のことを思っていない人に従ってはならない。
ちょっとでも疑念が湧いたらそれは合ってるから即撤退。
命を守る選択をする。

すぐに亡くなった7人、後を追った20人、艦長の無罪、生涯けして何も語らないと誓わされた生存者。
何もかも狂ってる中で、弔いに来る心はあったのだと、時代が違えば死ぬ必要はなかったのだと、わかってもやるせない。

この時代に、この国に、男性として生まれたら。間違わないで生きられるだろうか。辛さだけが果てしなく残る。
Fernweh

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