このレビューはネタバレを含みます
1935年のアメリカ、いきなり刑務所の喧騒としたシーンから、、、死刑囚の死刑直前の脱獄騒ぎの巻き添えのような形で、
どさくさに紛れて、いや強引にと言う方が近いか、意に反して脱獄をさせられてしまった二人の主人公(ロバート・デ・ニーロとショーン・ペン)。
あと一つ橋を渡りさえすればカナダへ逃げ切れるのだが、脱獄騒ぎで国境の警備は厳重で容易ではない。
あと一歩のところで足ふみ状態、、、、カナダとの国境近くの町を舞台に繰り広げられる偽神父二人のドタバタ珍喜劇。
逃走途中に町の老婦人に神父に勘違いされ神父になりすましたところから思わぬ展開へ。
それも本を書いた著名な神父二人と勘違いされたから町の教会での待遇も別格。。。。戸惑う二人、、その戸惑いが笑いを誘う。
コメディといっても大笑いするような感じはなく、ロバート・デ・ニーロの少しやくざっぽいクズな感じと
ショーン・ペンの純朴な感じの正反対の凸凹コンビの対比がなんか可笑しくコミカルで、クスっと笑いを誘う。
それと忘れてはならないのはデミ・ムーア。
映画ゴーストとは真逆の女性(聾唖の幼い娘を持つ娼婦的なシングル・マザー)を演じるが
口汚く性格が悪くとてもビッチ、それがまた素敵なのだ。
そして終盤のドタバタからのエンディングはとても感動的だ。
もうコメディという感じではない。
最後は思わぬ方向へ、別の方向へ進もうとする偽神父二人、、、その後のこの3人は幸せな人生を送れるだろうなあ~
と思わせるような、これ以上はないような清々しいハッピーエンド