波野なみ松

俺たちは天使じゃないの波野なみ松のレビュー・感想・評価

俺たちは天使じゃない(1989年製作の映画)
3.5
脱獄囚が偶然から神父に間違われたことで町に巻き起こすさまざまな騒動。ドキドキ、ハラハラ、クスクスのコメディ。
この映画はまだ観てなかったと思い込んでいたけど、昔観た気がする。それくらい、今の時代ではストーリーが古典すぎて、観たのか、何かパロディを観たのかすらわからない。(ていうか、1955年に同名の映画があって、そっちが元なんだね…)
この映画が名作なのは、やっぱり主演の二人の演技による。神父になりきれない人間臭さがあるデ・ニーロ(デミ・ムーアによだれを垂らさんばかり)、おどおどしてて低能っぽいのにキメるときはキメるショーン・ペン。何よりも、終盤のショーン・ペンの演説には、感動せずにはいられない。
私が若い頃観たときちゃんと理解してたかどうか怪しいのは、カトリックとプロテスタントの違いがラストの肝になっていたこと。キリスト教の基礎知識がなかったらピンとこない点。
それにしても、本物の二人は一体どこに行っちゃったんでしょうねぇ。
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