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たくましき男たちのmasahitotenmaのレビュー・感想・評価

たくましき男たち(1955年製作の映画)
3.3
クレイ・フィッシャーの西部小説をもとにラウール・ウォルシュ監督が映画化した西部劇。
原題:The Tall Men  (1955)

1866年。モンタナ準州。
 南北戦争(1861―1865)に破れたベン・アリソン(クラーク・ゲーブル)と短気なクリント(キャメロン・ミッチェル)の荒くれ兄弟は、南部からやってきて、酒場で見かけた男ネイサン・スターク(ロバート・ライアン)の金を奪おうとするが、テキサスからモンタナまで4000頭の牛の大群を輸送する儲け仕事を彼から提案され、引き受ける。
途中、吹雪にあった3人は移民団の中に転がり込み、移民団のネラ(ジェーン・ラッセル)とベンは愛し合うようになる。
ところが、お互いの夢が違うことで2人が気まずい関係になると、今度はスタークがネラの感心を買い、ネラはスタークに接近していく。
やがて、サンアントニオで4000頭の牛を買い、モンタナに向かう…。

"大きな夢"と"小さな夢"
"カリフォルニア"と"テキサスのプレーリードッグ"

「目標を定めたら、回り道をしないたちでね」

「人並みに虹のたもとを探しているだけ。
虹はどこにもかかるよ。吹雪の荒野にも」

「"磨けば輝く金塊"だ
まさか?
知事の階段を上がる君は美しいに違いない。
裏階段?表階段?」

「ブーツを脱がせて」

スペクタクルな見せ場は、
家畜の通行料を要求する無法者たちとの対決と、特に、スー族が待ち受ける渓谷を4000頭の牛が突っ切るシーン。
物語のもう一つの楽しみは、ジェーン・ラッセルを巡るクラーク・ゲーブルとロバート・ライアンとの恋のさや当てだが、ラッセルが逞しくて日本人好みでないのが残念。
ゲーブルやライアンがなぜ"The Tall Men"と呼ばれることになるのか、最後に分かります。
なお、テーマ曲はジェーン・ラッセルが作中何度も歌う "Tall  Man "
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