えにし

THE LONG SEASON REVUEのえにしのレビュー・感想・評価

THE LONG SEASON REVUE(2006年製作の映画)
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とりあえず、こんな田舎の劇場で観ることができるとは思ってなかったのでとても嬉しかった、ありがとう上田映劇。ありがとうトラゥム・ライゼ。と最初に書いておく。

曲はぶつ切りだし竹中直人とか謎だし、正直映画としてはあまりよくできたものとは言えないのにくわえ、当時を知るファンの方々と比べたら俺は相当ライトなFishmansファンなので満足しきれたかと訊かれると怪しいところはあるけれど、それでもライブシーンでは無意識に足でリズムを刻んでいる自分がいた。ぶっちゃけ『LONG SEASON』も通しで聴いたのが数回ぐらいしかなかった。だって35分で一曲で、しかもそれで1枚のアルバムとしてるんだから。クラシックとか現代音楽とかマイルスとかフランクザッパのレベルなんだよな。なげーよとしか思ってなかった。だから言わずもがなライブ映像を観るのも初めてだったんだけど、え〜どうしようめちゃくちゃ良かったな…(手のひらクルックル)。佐藤がいなくても、画面越しに聴いて観てもこんなにエネルギーもらえるんだってびっくりした。そこに「僕ら"半分" 夢の中」って歌詞をつけるバランス感覚に圧倒的な"正しさ"を突きつけられて、なす術もなくその"正しさ"を認めてしまう。アンコール(?)のひこうきの"合唱"だって本来俺がいちばん嫌いなことしてんのになぜか鼻のあたりが熱くなってたし、「こんどもここでずっと会える」のとこで何もかもが溢れそうになる。
そんなわけで、最初の方に書いたように映画としては凡作だと思うけれど、俺にとってはずっと心の片隅にありつづける作品になる気がした。色々書いたけどとりあえずありがとう、って言いたい。知ってますか?ありがとうって何回言ってもいい言葉なんですよ?ありがとう、ありがとう、ありがとうー!!!よくわかんなくなってきたから感想おわり!!!
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