菩薩

THE LONG SEASON REVUEの菩薩のレビュー・感想・評価

THE LONG SEASON REVUE(2006年製作の映画)
5.0
FISHMANSの音楽に出会った頃には、すでに佐藤伸治はこの世にいなく、しかしながら、佐藤伸治亡き後のFISHMANSは、言うなればジム・モリソン亡き後のTHE DOORSであり、イアン・カーティス亡き後のJOY DIVISIONであり、カート・コバーン亡き後のNIRVANAであると思っていた。もっと平たく言えばパティの入ってないハンバーガーであり、ソーセージの入ってないホットドッグであり、それはもやは単なる「パン」では無いかと…。実際、初めて観たときの感想も、リユニオンなどと言ってゲストボーカルを大勢迎えて、何を盛大なカラオケ大会を…程度のものであり、認めたくても、心のどこかで何故か認められない、そんな歯がゆい気持ちを抱えていた。ニタニタと笑みを浮かべながら短めにもったスティックを叩き付ける茂木欣一の姿に、何堂々と人のまわしで相撲を取っとんだとすら…。でもよくよく考えてみれば、人のまわしで相撲取る=疑似的に自らのポコチンとタマキンに他人のポコチンとタマキンをこすりつける作業であり、そんな何か「イケナイモノ」をすらもらってしまいそうな行為は、生半可な覚悟では出来ないな…と、先日佐藤伸治の墓参りに行き、すっかり心変わりした、あまりにも安っぽい男にございます…。私には、到底無理でございます…。ごめん欣ちゃん、ほんとごめん、スカパラ嫌いとか言ってごめん…。だってさぁ、歌うもの、目の前でFISHMANSが流れたら、歌うもの俺だって。歌いたいんだよね、奏でたいんだよね、サトちゃんが残した、大事な大事な未来のカケラ達を、ひとつ残らず、伝えて行きたいんだね。俺が浅はかでした…ガキんちょでした…本当にごめんなさい。彼が残してくれたかけがえのない宝物たちに、いつだって会おうと思えば会えるってのは、本当に幸せなことだなと、今日改めて観て、そして改めて思った。だからこれからも、俺は一生FISHMANSを聴き続けるし、一人でも多くの人に、FISHMANSの楽曲に出会って欲しいと思う。大切なんですよ、自分にとって、FISHMANSとの時間ってのは。と言うわけで、いつの間にかなぜか知らんけど200人に増えているフォロワーの皆さまの中で、「FISHMANS?知らんがな!シーマンかよ。」なんて方がおりましたら、名前だけでも覚えて帰ってください、じゃなくて、今すぐTSUTAYA的なお店に走るか、AMAZONでポチるか、最悪YOU TUBEを開いてください。FISHMANSがそばにいる人生と、FISHMANSがそばにいない人生だったら、FISHMANSがそばにいる人生の方が、少しだけかもしれないけど、幸せだと、本気で思うよ。ありがとう佐藤伸治、そしてFISHMANS、僕はFISHMANSが大好きです、これからもずっと。サトちゃんにもまた会いに行きます、今度はきっと、朝から25度を超えるデート日和に、8月の現状を伝えに。ってわけで、次回も頼むぞ我が友よ、帰りのパーキングでのアメリカンドッグは、俺に任せろ!
菩薩

菩薩