カンパネルラ

おもひでぽろぽろのカンパネルラのレビュー・感想・評価

おもひでぽろぽろ(1991年製作の映画)
4.3
共感の嵐すぎた。

子どもの頃の記憶がいつまでもこびりついて離れなくて、今もあの頃の私の記憶、感情に、乗り越えたと思っていてもふとした時に蘇ってくる感覚に襲われる。

乗り越えなきゃいけないと思いながら生きていたら、ある人との出会いで、自分の中にこびりついた凝り固まったものがじんわりと溶けていく感覚を覚えて、この人となら生きていけると、私がこれから前に進んでまた生きていけるんだと思える。

最近の私の感覚にまさにドンピシャで、今見るべき映画だったなと感じた、、、
よかった、、、


でもきっとこれ、私だけじゃなくて観る人みんなに響くのかななんて思って、
子どもの頃の感覚が、ピョコって突然顔出す感じとかすごく上手に表現してるし、現代に移りかわるところもすごく上手だし、タエ子の表情もすごくいい、感情がすごく伝わってくる頭で理解して伝わるんじゃなくて心にずどーんって直接くる。
ノスタルジーって感じ?をこんなに上手に、色と、絵と、音楽で表現できるなんてほんとに脱帽でした。

あと、大学卒業の時にゼミの先生が贈ってくれた歌が主題歌で、あぁ、あの時から社会に出てタエ子のように大人になろうとしてたんだよな自分、って思ってまたじんわりきてしまった。