ドルフィンキック

野球狂の詩のドルフィンキックのレビュー・感想・評価

野球狂の詩(1977年製作の映画)
3.9
本作は、劇場公開時、映画館では、観ていませんが、確か、昔、深夜枠のテレビ放送で、見た記憶があります。
本作が、劇場公開された77年と言えば、東宝チャンピオンまつりの中の一作品だある、映画「巨人軍物語 進め!!栄光へ」が、劇場公開された年で、同時上映作品として、「キングコング対ゴジラ」(再々映)、「円盤戦争バンキッド」、「ヤッターマン」「まんが日本昔ばなし 桃太郎」の豪華五本立て上映でした。もちろん、劇場公開時、映画館で観ました。
子供達には、入場者プレゼントとして、表面が、カラーで、「巨人軍物語 進め!!栄光へ」の写真が、載っていて、裏面が、白黒で、キングコングとゴジラの体格の比較が載った下敷きをもらいました。この下敷きを見ると、再々映の「キングコング対ゴジラ」よりも、「巨人軍物語 進め!!栄光へ」の方が、大きく扱っているみたいで、当時のプロ野球や巨人軍の人気って、たとえ、再々映とは言え、ゴジラ映画よりも、凄かったことが、伝わって来ますね。現在では、この下敷きは、プレミアが付いているみたいですね。
あ~あの下敷き、残しておけば良かったなあ~って、思いますね。(泣く)。

それから、当時、日本は、正に、野球ブームで、公園や空き地では、子供達が、夕暮れになるまで、草野球をしていたり、ほぼ、毎日、テレビでは、巨人戦のナイター中継が、放送されていた時代で、ちびっ子からご年配の方まで、幅位広い年代の方々から、支持されて、家庭では、家族揃って、テレビのナイターの野球中継を見ることが、定番の時代でした。
僕も、熱烈なジャイアンツファンの母親の影響で、幼い頃から、野球は、好きでしたね。
テレビの野球中継が、延長しても、まだ、試合が、終了しなくて、途中で、テレビの野球中継が終了してしまったら、今度は、ラジオの野球中継に、切り替えて、テレビよりも、若干派手な、ラジオ実況を聴き、手に汗握ったり、一喜一憂しながら、家族で、ジャイアンツを応援していましたね♪
とくかく、僕の母親のジャイアンツ愛が、半端なかったですからね^^
今では、懐かしい思い出ですね♪
なので、当時は野球漫画や野球アニメは、とても人気がありましたね。
野球は、大人はもちろん、子供文化にも、溶け込んでいて、子供向けの野球本なども、結構出ていました。

それから、これは、大人になってからのお話なのですが、仕事の関係で、スポーツ新聞社に勤めている方と、お話する機会があって、まだ、Jリーグが、発足する前に、いつか、サッカーが、野球の人気を上回る時代が来るかもしれません。と予想されていました。確かに、近年のサッカー人気は、凄いですからね。
ちなみに、僕は、野球も、サッカーも、好きですけれどね。
って言うか、プロボクシングも、好きなので、スポーツ全般が、好きですね。
スポーツは、どの競技も、それぞれの良さがあって、手に汗握るようなスリリングな試合展開に、引き込まれて、感動しますね。

お話を戻しますが、アニメ版の「野球狂の詩」が、大好きで、子供の頃、よく見ていたのを、思い出します♪
堀江美都子さんの「野球狂の詩」の主題歌も、名曲で、今でも、偶に、彼女のCDを引っ張り出して来て、聴いています♪
「♪勇気、勇気、ドリームボール♪」ってところが、グッと来ますね♪

本作「野球狂の詩」にも、ご出演されている、漫画家の水島新司先生の「ドカベン」も、実写映画化されたことがあり、幼少の頃、家の近所の映画館で、観ました。
ちなみに、併映は、「恐竜・怪鳥の伝説」と「池沢さとしと世界のスーパーカー」で、豪華三本立てでした。
「ドカベン」は、漫画も、アニメも、大好きで、両親に、おもちゃ屋さんで、買ってもらった、「トミー 水島新司 ドカベン ベースランニング 野球ゲーム 野球盤 」で、よく遊んでいました。
あと、実写映画版の「ドカベン」で、岩鬼正美役を演じた、高品剛さん(当事は、高品正弘さん。)が、特撮テレビ番組の「大鉄人17」で、岩鬼そっくりの岩山鉄五郎(通称ガンテツ)役で、出演されていて、ルックスも、演技も、ユニークで、楽しませてくれたので、こちらも、大好きな番組でしたね。
水木一郎兄貴の主題歌も、カッコ良かったなあ~♪

長い前置きはさておき、本作の感想ですが、主役のヒロイン・木之内みどりさんが、まるで、漫画やアニメの世界から飛び出して来たんじゃないか!と思わせる位に、水原勇気のイメージにピッタリの女優さんで、あまりにも、激似で、とても驚きました。
なので、木之内みどりさんの魅力全開!の作品に仕上がっていましたね。
正直、作品の完成度は、失礼ですが、そんなに、高いとは思えないのですが、そんなのを吹き飛ばす位に、木ノ内みどりさんの存在感が、半端なかったで、とても楽しめました♪
内容に関してですが、女性投手が誕生して、果たして、男性のプロ野球選手と混じって、プレイして、通用するのかどうか?が描かれていて、設定、ストーリー共に、斬新で、面白いなあ~って思いました。
現実のことで言えば、ナックル姫こと、吉田えり投手が、独立リーグで、男性に混じってプレーする姿は、とても勇気があると思うので、感心しますね。
ルックスも、可愛くて、華がありますね。
もし、ピッチャーライナーが、飛んできたらと思うと心配してしまいます。
僕は、高校時代、硬式テニス部だったのですが、新入部員の一年生のとき、球拾いするために、硬式野球部が、練習しているグランドを横切らないといけないときが、偶にあって、打者が打ち返して来た硬球のボールが、凄いスピードで、グラウンドに跳ね返って来て、もし、体に、当たったらどうなるんだろう~って、恐怖を感じたことを憶えています。それから、子供の頃、初めて、お友達と、硬球で、キャッチボールをしたとき、正直、恐怖を感じました。
硬球を握って、プロ野球選手って、こんな硬いボールで、平然と、プレイするなんて、凄いなあ~って、感心したことがあります。以前、テレビ番組で、大魔神・佐々木主浩さんとプロレスラーの桜庭和志選手が対談して、桜庭和志選手が、MMA(総合格闘技)の試合をするよりも、キャッチボールで、硬いボール(硬球)を投げて来られる方が、怖い。みたいな発言をされていたことを憶えています。(もし、記憶違いでしたら、ごめんなさい。)
なので、本作で、か弱い女性の水原勇気が、男性に交じって、一生懸命、頑張ったり、活躍する姿は、とても感動しますね。

演技は、男性キャスト陣が、ややオーバーアクトに感じましたが、皆さん、濃いキャラクターを、ユーモアたっぷりで、演じられていたので、とても楽しめました♪
特に、小池朝雄さんのノリノリの演技や丹古母鬼馬二さんの怪演振りも、光ってましたね。
ドリームボールを投げるシーンは、演出や編集で、上手く、カバーされていましたが、ちゃんと、表現出来ていたと思います。

ただ、プロ野球関係者以外の役者さんの野球のプレイの方は、それほどでも~って言う感じで、男性キャストの一人である、高岡健二さんは、高校時代、野球部に在籍していたことは知っていたので、様になっていましたが、他の方は、本当に、野球、出来るの?って怪しかったですね(笑)。「君よ八月に熱くなれ」は、正に、名曲ですね♪

とは言え、総合的には、予想していたよりも、面白かったので、及第点にさせて頂きますね♪

神スイング 稲村亜美さん主演で、是非リメイクしてほしいですね♪

現在なら、CGやワイヤーを駆使して、「侍ジャイアンツ」の番場蛮の魔球の数々も、再現出来るかもしれませんし、「野球狂の詩」の水原勇気の進化したドリームボールも、魅れるかもしれませんね♪
邦画は、洋画に比べて、CGも、まだまだ、発展途上なのかもしれませんが、でも、「シン・ゴジラ」のCG技術は、日本映画も、捨てたもんじゃないな、やるやん、凄いなあ~って思いました。
「魔女っ子メグちゃん」も、もし、実写化したら、神崎メグと郷ノンの魔法対決の再現も、夢じゃないかもしれません。
あと、「北斗の拳」も、実写化で、再リメイクして頂いて、熱い戦いを再現してくれることを熱望致します♪

堀江美都子さんのエンディングテーマ曲の「勇気のテーマ」も、正に、名曲で、今でも、偶に、彼女のCDを引っ張り出して来て、聴いています♪
「♪勇気、勇気、ドリームボール♪」ってところが、グッと来ますね♪

「君よ八月に熱くなれ」は、正に、名曲ですね♪
高岡健二さんの曲ですが、いつまでも色褪せない素敵な曲ですね♪