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千夜一夜物語のswansongのレビュー・感想・評価

千夜一夜物語(1969年製作の映画)
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足もとに絡みつく 赤い波を蹴って
マシンが叫ぶ 狂った朝の光にも似た …
何回聴いてもイイ曲ですね~♪
失礼しました。 「ルパン三世」の話は置いといて、

むか~し深夜のテレビで偶然出会って以来、 数十年ぶりに「千夜一夜物語」を観ました。

”Aldin, Aldin, people hate the man ...”
「アルディンのテーマ」って、 チャーリー・コーセイさんが歌ってたんですね。

主要登場人物のなかでは、 ミリアム / ジャリス役の岸田今日子さんの演技が光っているし、 (以下、 敬称略)
小松左京、 筒井康隆、 北杜夫、 大橋巨泉、 前田武彦、 遠藤周作(←違いがわかる男) …
友情出演の顔ぶれもめちゃめちゃ豪華です。
「復活の日」 「日本沈没」 「日本以外全部沈没」 「俗物図鑑」 「宇宙衛生博覧会」 「農協月へ行く」 「怪盗ジバコ」 「船乗りクプクプの冒険」…
ワクワクしながら文庫本のページをめくった昭和の日々を思い出しますゲバゲバ、P。

でも、 映画が終わったあと強烈に心に残っているのは、 やっぱり主人公のアルディンでした。
「フッ、 俺としたことが… 小せえ小せえ。」
そう呟いてはあらゆる苦境を乗り越えて、 ひたすら前へ前へと歩み続ける不屈の男アルディン。
今あらためて観てみると、 コイツはそうとうワルい奴だし、 苦境の大半は自ら招いたものなんだけど、 私はこのしぶとい自己チュー男が嫌いになれません。
アルディンは、 やがてやってくるアンチヒーローの時代に大きな影響を与えた興味深いキャラクターだと思います。

((*≧∇≦) ワルサーP38 コノ手ノ ナカニ~ 抱カレタ モノハ ~
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