KnightsofOdessa

狩場の悲劇のKnightsofOdessaのレビュー・感想・評価

狩場の悲劇(1978年製作の映画)
3.0
[みんな同じ髭してて見分けられない] 60点

突然ロシア映画を見たくなる発作みたいなのが半年に一回くらい訪れる迷惑な体質なのだが、今年もやって来てしまったようだ。ロシア映画は大概死ぬほど退屈でその中に何を見出すかという作業に入るのが通例だが、本作品も例に漏れずそんな感じ。違いを挙げるとすれば、原作がチェーホフ唯一のミステリらしく、最後の方は(取って付けた感もある)ミステリをちゃんとやっていたことくらいである。

惚れた森番の娘オリガを余命幾許もない親友貴族の執事に取られるが実はオリガも自分を好きだったという話。出てくるやつ全員が板垣退助みたいな髭を生やしているので正直見分けがつかない。見るからにつまらなそうで実際に面白いわけではなかったが、色彩とオリガを演じたベリャーエワは好み。ロシア人女性と会話したいから二外をロシア語にした友人を見習うべきだった。

結婚式で"ワルツだ!"と注文してレコードを掛けるのには何とも言えない面白さがある。しかし、意外にも音楽は主にジプシー音楽を用いている。
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