浜一

トワイライトゾーン/超次元の体験の浜一のレビュー・感想・評価

4.0
1960年代のアメリカ、SFテレビアンソロジーシリーズ「トワイライトゾーン」(日本では「ミステリーゾーン」として放送)の映画版。映画公開当時の新進気鋭の監督ジョン・ランディス、スピルバーグ、ジョー・ダンテ、ジョージ・ミラーの4人が1話ずつ担当。ジョン・ランディスのエピソードはオリジナル。他3名はテレビ版のエピソードのリメイクとなっている。
①ジョン・ランディス監督作品
これは恐らくクライマックスシーンの撮影だったのだろう。主演のビッグ・モローが子供2人を抱きかかえ、ヘリコプターから逃げる場面の撮影中に事故が発生。ヘリコプターが墜落。下敷きになった3人の命が失われた。尊い命が失われた事が悲しいが、またクライマックスシーンを失ったエピソードも尻すぼみな展開になってしまった。
②スティーブン・スピルバーグ監督作品
スピルバーグは如何にもスピルバーグらしいファンタジーエピソードを選んだ。ラストシーンはピーターパンをイメージしたのかな?
③ジョー・ダンテ監督作品
ジョー・ダンテもジョー・ダンテらしさ溢れる作品になった。クリーチャー大好きジョー・ダンテ監督。やりたい放題!
④ジョージ・ミラー監督作品
「マッドマックス」シリーズのジョージ・ミラー監督が選んだのはテレビシリーズの傑作と名高い「高度二万フィートの悪夢」。飛行機という逃げ場の無い密室に閉じ込められ、自分だけが翼の上に怪物がいる事を知ってしまった男。彼は正気なのか、それとも飛行機嫌いな男の狂気が生み出した幻なのか?非常にサスペンスフルな逸品。
音楽はスピルバーグ監督作品ではあるが、ジョン・ウィリアムズではなく、ジェリー・ゴールドスミス。
浜一

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