とうじ

上意討ち 拝領妻始末のとうじのレビュー・感想・評価

上意討ち 拝領妻始末(1967年製作の映画)
4.5
役職が上の人のいうことは絶対!
という精神についての映画。
めっちゃおもろい。
人間同士のつながりをシステム化してしまうと、その醜い形骸が、本当の意味でのつながりを押しつぶしてしまうことになる。
保守的な精神性に対して辛辣でありながら、その一方で、へこへこせずに、自分の中で通った筋は絶対に曲げずに、それを押し通すためには自分や他者の命まで犠牲にしても良い、というようなシンプルな精神性への憧れも感じられる。
しかし、そのようなもの全てが絡み合い、凄い勢いで嵐のように物事をめちゃくちゃにしては、去っていったあとに何が残るのか、という点において、なかなか一筋縄では行かないところがまた面白い。
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