油ベーコン

波影の油ベーコンのレビュー・感想・評価

波影(1965年製作の映画)
3.4
若尾文子たんは本当に素晴らしいのだが、水上勉の描く娼妓はいつも同じだな、と思ってしまう。
カメラは最高。
賀津雄ちゃんの荒くれぶりが楽しい。

大空真弓は自分が「人並み」になるために大学に行きたい、辞めたくないというが、そのお金は娼妓の商売から来ていて、親の商売は選べないから同情はするけれど、微妙だなーと思った。
当の娼妓の若尾文子たんが大学に大賛成だからいいんだけど、なんかそこが納得いきかねた。
難しい問題ですね。
せめてお前らが世界を変えろ!柾木兄弟!