黒羊

少林寺拳法の黒羊のレビュー・感想・評価

少林寺拳法(1975年製作の映画)
4.0
少林寺拳法

我らがソニー千葉主演のアクション映画!

実は子供の頃、ワテクシ少林寺拳法を習っていましてね。1985〜1986年ですかね。中学進学の際に辞めてしまいましたが。今思えば…辞めずに黒帯までは習いたかったなぁ。

少林寺拳法は、中国の「少林拳」「少林寺」とは全く別物。日本人の「宗道臣(そう・どうしん)」さんが作った拳法です。

物語は1945年、終戦間近の中国から始まる。中国の組織に潜入していた宗道臣は終戦を知り、日本に帰国する。帰国後大阪の阿倍野区で戦災孤児達と暮らしていた。孤児がやくざから配給品を盗んだが見つかり、宗は孤児を救うため助けに走る…!!

宗道臣が何故強いのか、拳法の達人なのかは一切描かれていない。少しでも中国で学んで自分で進化させたシーンがあってもいいのになぁ。そこはソニー千葉だから強い!でいいか笑

DVDやけど味のある、綺麗過ぎない画質も相まって、スラム街、ドヤ街のリアルさは凄い。1975年の映画なので、まだゴミゴミとした街を描くのもやりやすかったのかな。なんか昭和20年あたりの記録映像を観ているような臨場感!

宗道臣が大阪から四国へ。そして少林寺拳法を立ち上げるまでのお話だが、弱い者の味方で、三国人ややくざとバトるバトる!

アクセントとして、バトルシーンでは少林寺拳法の技を使ってましたね。でもソバットや横拳で大体やっつけるんで全て少林寺拳法の技では無かったですけど!

戦後周辺の話は中々にハード。焼け野原で生きていく人間ドラマは悲しかった…

演出や演技は昔の邦画ならではのオーバーさ。でもそれも味。
懐かしい少林寺拳法も見れたし、若き志保美悦子も。そしてキアヌも大好き、アクションスター千葉真一の鋭い目力も堪能出来て良かった。
黒羊

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