タネも仕掛けもあります!ノーラン監督による、ドヤ顔マジックショー!
マジックに魂を売った男二人。どちらがマジックの本質に近付けるのか。見解の相違が生む、壮絶なる嫌がらせ合戦。
…あくまで個人的な意見ですが、ノーラン監督の作品って、構えないで観た方が楽しめると思うんですよ。大作を次々にヒットさせたせいか、"巨匠"みたいな立ち位置になってるのが不自然というか。
失礼を承知で言いますと、映画大好きなイタズラっ子のイメージです。
そして本作では、そんなノーラン監督のヤンチャ具合が如何なく発揮されている。
ノーラン監督、もといノーラン少年は得意の時系列バラバラを駆使、キャラクターの内面を深く掘り下げる事なんかに興味はなく、シナリオをツイストさせるのに夢中。最終的にどれだけ遠くまで跳べるかにチャレンジ!…無邪気!
原作あるみたいなので、どの程度が監督のさじ加減なのか、わからないですけどね。鑑賞後に、ノーラン少年の屈託のないドヤ顔が頭に浮かび、若干イラッとしました。
劇中で繰り返し語られるように、手品はタネに気を取られると詰まらなくなります。
クリスチャン・ベイルとヒュー・ジャックマン演じる二人の奇術師の考え方も、そこが分かれ目。
ノーラン監督が披露するマジック。広い心で鑑賞できれば、結構楽しめる作品だと思います。どうかと思うオチも含めて。
手品って、驚く人がいなきゃ成立しないもんね。自分は意地になってタネを探すタイプです。