「人間は想像を超える」
第13回部室上映会にて。
思い描く栄光の姿。
人間の欲望と過去の憎しみ。
彼らのように何もかもを犠牲にしてまで夢を続ける覚悟が自分にはない。
"夢"を実現することと幸せを築くことは果たしてイコールなのかどうか揺らぐ一本だった。
「グランドイリュージョン」のような格好良いマジックアクションではなく、マジシャンとしての苦悩や努力。その裏側を緻密に描いている。
どこまでも泥臭く、常識外れで、一周回って人間臭い。もう何もかも仕方がない。
でもいくら憎んでるからって、ここまで直接的に営業妨害するのはちょっとムムム。
展開とボーデンのタネが割とすぐ読めてしまうが分かるからこそある種の怖さというか、もう踏み止まれない悲しさを強く感じた。
ノーランと知らないまま観ててノーランぽいな思ったらノーランだった。
舞台の下で喝采を受けるダントン。
このワンカットが全てを表している。
ヒュー・ジャックマンてダメな男とか弱者の役が似合う。リアルの彼が絶対に良い人すぎて妙なギャップが映える。
ラストのアンジャーのマジックやばすぎるよね。絶対自分には無理。凄い胆力。
スカーレットヨハンソン年取らんな思っとったけど今作めちゃ若く見えた。可愛い。
読んでくれてありがとう。
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「拍手はまだだ
消えるだけば
それが戻らねば」
「全てはマジックのため
日々を犠牲にしてる
そこまでして初めて成し遂げられる」
「そうすれば
本当の日を大事にできる」
「偉大なダントン」
「幸せを見た 僕が失ったものだ」
「気をつけろ
替え玉は力を持つ」
「奴は 日々が演技なんだ」
「秘密は僕達の人生だ」
「これは壊せ
これは悲劇をもたらすだけだ」
「すまない
本物のマジックを初めて見た」
このシーン良かった。
「世界は単純で惨めで
全て決まりきっている
だから彼らを一瞬でも騙せたら
驚かせたら、君も気付くだろう」