上K

プレステージの上Kのレビュー・感想・評価

プレステージ(2006年製作の映画)
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自分がノーラン監督の作品を見る時は「物理現象と自意識の狭間で人間がどうもがくか」という点にポイントを置いているように思うけど、本作はテーマ設定の妙が際立っていたなと感服している。

伏線回収が繰り返されるたびに心が深く沈んでいってしまう(劇中の水槽ともリンクした)ような感覚があり、トリックで相手を出し抜く事に囚われた2人の末路から目が離せなかった。
何より、相手を出し抜くために当然のように代償を払う(自分自身を出し抜く)姿に何を思えばいいのか。これは一般的な人間の性質なんだろうけど、あそこまでしなくても、と思うような自分もそうしてしまうような。困った。
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