19世紀のイギリスとアメリカを舞台に、二人のライバル同士のマジシャンが心理戦を繰り広げ…という話。
まずノーラン信者として、この映画の構成の滑らかさを讃えたい。緩む場面が無く、緻密に計算されたペースと脚本は「さすが」と言わざるをえない。彼の作品は二度目三度目になって良さが更に増してくるので、再レビューは不可避か。
ノーランの代表作であるダークナイト三部作やインセプションに比べると『衝撃度』は劣っていることを認めざるを得ないし、オチもそれが明かされるほんの少し前に気付いてしまったが、それでも種明かしは不気味さと爽快感を持っている。
主演はヒュー・ジャックマンに違いないのだろうが、やはりこの映画のスターはクリスチャン・ベイル。彼の迫真の演技やカリスマ性はこの映画にかなり勢いを付けたように思う。それにしてもノーラン監督、同じ俳優ばっかり使い回すのにも限界があります！（笑）
