メロス

薄桜記のメロスのネタバレレビュー・内容・結末

薄桜記(1959年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

大映4K映画祭にて、劇場のスクリーンで初めて雷蔵映画を鑑賞!
今でもこうして映画館で上映され、お客さんが入っているなんて、雷蔵は今でも映画ファンに愛されているんだなぁと感じた。

ストーリーは、救いがなくて辛かった…。最後の決闘のシーン、片手片足で地面に這いつくばって剣を奮う丹下典膳が本当に痛々しかった。あの因縁つけてきた奴ら、いくら何でもしつこ過ぎる…。
あと、千春が可哀想だし健気だし、こんなことあるかね?!っていうことの連続…。

ラストで瀕死の傷を負った千春が、既に事切れている典膳の手を握りに行ったシーンは泣けた。そして、雪の降る夜という絵も美しい…。
勝新太郎扮する堀部安兵衛が、様々な思いを抱いて吉良邸に討ち入るところで幕。安兵衛と典膳のこれまでの縁を思うと、痺れるラストシーンだった。

雷蔵の演技、観れば観るほど好きになる。
これからももっと色々な雷蔵映画を観たい!
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