ひゅうどんこ

薄桜記のひゅうどんこのレビュー・感想・評価

薄桜記(1959年製作の映画)
3.6
 市川雷蔵は既に大スターなのに、同期である勝新太郎は未だ当たり役に恵まれず、悶々としてた頃の作品ですね。

 高田馬場の決闘からの哀しい丹下典膳の転落と末路。
対して、叶わぬと知りて仄かな恋心をひた隠しにしつつ、敬いながらも典膳と敵対せざるを得ない苦しい心持ちの堀部安兵衛。素晴らしい構図です。

 仕事を離れれば、わだかまりなどなく、仲が良かったそうな勝さんと雷蔵さん。それを知って安心しました。