健一

パシフィック・ハイツの健一のレビュー・感想・評価

パシフィック・ハイツ(1990年製作の映画)
3.0
WOWOWで放送していたので録画して深夜に鑑賞。

これまた懐かしい。30年ぶりの再鑑賞。
劇場公開時鑑賞済。

マイケル・キートンが「バットマン」と「リターンズ」の間に主演したサイコサスペンス。
日米共に殆ど話題にならなかった作品。
メラニー・グリフィス、マシュー・モディーン、そしてキートンと。当時アメリカではそこそこのスターだったが 日本での知名度はかなり低かったため あっという間に消えていった作品。
今回『よく放送されたなぁ。』と感心。もう二度と見る機会はないと諦めていたが まさかの再鑑賞。
私にとっては嬉しいサプライズ😃

一軒家の購入を検討中のあるカップル。
良い物件を探し当てたが 予算オーバー。
だが彼等は購入を決め 自分達は2階に住み 1階は賃貸として又貸 する事を決意する。
1組目の日本人老夫婦との契約も上手くまとまり残るはあと一件。
突如現れた怪しげな男に『半年分の家賃を今払う』という誘惑に負け不審に思いながらも身元の分からぬ男に残った一件を貸してしまう。
その日から家主カップルの地獄の日々が始まるとは この時全く気付かずにいた。

う〜ん。惜しい!
前半はめちゃくちゃ いい感じなのに。
本作より後に製作されているがスコセッシ&デ・ニーロの「ケープ・フィアー」に匹敵するくらいの極上サスペンスなのに 後半 一気に失速してしまう。
前半はキートンのサイコっぷりが全開。どんな男か全く明かさず 行動も謎だらけ。
一体何してんの? と思いつつ その不可解さが余計恐ろしい。
じわじわとカップルを精神的に追い詰めていく様は 鳥肌モノ。
だが後半。ヤラレっぱなしのカップルがサイコ男に復讐にでるのだが『復讐』というより『仕返し』。それもかなり子供染みた。
もうちょっと違うやり方なかった?
『仕返し』と言ったが『嫌がらせ』に近いかも。
そんでもって 迎えるラストも。う〜ん、こんな感じかぁ。とため息。

とにかくカップル二人の行動に説得力がない というか 浅はか というか。『そこで それやっちゃあダメでしょう!』の連続。
そんな事より 新婚さんでもなく 赤ちゃんが産まれて家族が増えたわけでもない、ただの恋人同士の二人が 一軒家 買う?
アメリカでは普通なのかな?日本人にはなかなか理解出来ず。
当時の日系人アクター マコ岩松 さんが1階に住む日本人老夫婦を演じているが 雨の朝 ずぶ濡れになって太極拳? そんな事しませんよ〜 日本人は(笑)。

作りはA級、出来はB級。 という90年代ハリウッドによくあった作品。時代を感じます。


劇場公開時 1991年 1月
池袋ジョイシネマ2
💺200?

池袋に行った事がある方なら 分かるかな?
現在 池袋HUWAXシネマ がある場所はその昔 池袋東宝、ジョイシネマ1、2の 3館の映画館がありました。かなり昔です。
健一

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