MoscatoBianco

アンジェラの灰のMoscatoBiancoのレビュー・感想・評価

アンジェラの灰(1999年製作の映画)
3.5
4→5→4→3→2→3→4
主人公一家の映画の中での子どもの数の推移です。
一家の父は失業中で、有り金すべて使って泥酔することと、子作りしか能がありません。なので金も何も無いのに子どもだけは次々に生まれます。で、次々に死にます。

舞台は1935年のブルックリンに始まり、すぐにアイルランドのリメリックに移ります。雨ばっかり降ってます。

この一家は極貧なので、リメリックの貧民街でも一番低い(?)家に住んでいます。家の前は常に靴が浸かるくらいの水たまりで、一階も水浸しで使用不能です。
二階も狭いです。一つのベッドで家族全員が寝ます。最大6人です。

トイレはありません。バケツとか桶です。当時の(?)刑務所並です。泥酔した父が誤ってひっくり返して、糞尿まみれになったりします。通常は路上に流します。

こんな家畜小屋みたいな所の家賃すら払えません。親戚の家に居候することになります。ここも狭くてボロいです。二階への階段は一番下の段が壊れているので、椅子で代用します。可動式。トイレ事情は変わりません。

ストーリーも厳しい話がいくつかあるのですが、この住環境の劣悪さが圧倒的で吹っ飛びます。とにかく狭くてボロくて汚くて貧しくてドロドロの映画です。
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