円柱野郎

シンドバッド黄金の航海の円柱野郎のネタバレレビュー・内容・結末

シンドバッド黄金の航海(1973年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

航海中に黄金の刻印を手に入れたシンドバッド。
3つ揃えばマラビア国を狙う魔術師の野望を阻止できるとするその刻印を巡り、シンドバッドの冒険の航海が始まる。

前作「七回目の航海」から15年後に公開されたシリーズ2作目だけど、内容的には特につながっている様子はないかな。
アラビアンナイトの話かと思っていたら舞台になるのは東南アジアの遺跡(アンコールとか)っぽい感じなのもちょっとズレてるような気はするけど…。
まあ航海した先の話だから不可ではないが。
とりあえず“魔術師の野望をくじくシンドバッドの冒険譚”というベタな内容で子供向けのおとぎ話に違いないし、大人が観るには今一つ盛り上がりに欠けるのは否めない。

それでも歴史に残るのは特撮の巨匠レイ・ハリーハウゼンの作品だからってところだよね。
本作ではミニガーゴイル、セイレーン像、一つ目ケンタウロス、グリフォンなど色々登場してくる。
ただどのシーンも話のテンポを若干間延びさせている感じがするかなあ。
特撮がメインの映画なのは間違いないし、じっくり動きを見せたいという意思も伝わってくるものの、個人的に映画としてはもう少しカットを詰めてもいいのではと思った。
まあそのテンポが当時のおおらかさなのだと言われれば、そうなのか、とは思わなくもないが。

そうそう、今作の目玉である腕が6本のカーリー像との剣戟シーンは、ちょっとスター・ウォーズのグリーヴァス将軍を連想したりもしたな。
将軍の出身の星は惑星カリーって名前だっけ?
ジョージ・ルーカス…絶対意識してるよなw
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