ShintaroOoooooo

幸せのちからのShintaroOooooooのレビュー・感想・評価

幸せのちから(2006年製作の映画)
2.7
薄っぺらく深みの無い作品。

無理のある現実離れした設定を、現実の話に基づいているという言葉と、ウィル・スミスと実の息子の共演という事実によってなんとか成り立たせている。
実際は交際相手が一時、息子を連れて去ってしまうなど、今作はカタルシスを得るためにだいぶ美化されているようである。

特に気になったのは主人公の服装と息子との関わり方である。
まず、どう考えてもシャツが綺麗すぎるのである。
いくら丁寧に洗濯していても、襟に黄色いシミが出てきそうなものだ。
シャツにアイロンをかけているシーンもあるものの、それにしても綺麗過ぎる。

もう一つは息子との関わり方である。
いくら息子を愛しているとはいえ、仕事と育児を1人でここまで両立できるだろうか。
元交際相手に子どもの面倒を頼むなど、別の幸せのかたちもあったのではないかと思わせられる。
しかし、この点に関してはウィル・スミスが実の息子に良いところを見せようとしていると考えれば納得がいく。

結局どうして医療機器を目標数売ることに成功したのかは良く分からない。
シンプルにこの主人公は天才だったとは思うのだが、インターン以前以後で何が変わったかは描かれていない。

ただ、観ていて飽きることはないので、やはりウィル・スミスはスターだと感じさせられる。
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