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幸せのちからのmizukiのレビュー・感想・評価

幸せのちから(2006年製作の映画)
4.6
親子共演尊い…😭私みたいな赤の他人がみちゃっていいんですか!?という気持ちだった。
息子に「バスケ好きなの?俺はできなかったからお前もそんなに上手くならないだろう」みたいなことを言った後にはっとして、"誰にもムリだなんて言わせるなよ 夢があったらそれを守るんだ"と、その場で前言撤回するシーンをさ〜、親子で一緒に台本を読みながら、「こうやって大人も間違うんだよ、大人も子供も関係なく自分の思う通りのことをしていいんだよ」とか教えながら練習してたのかな〜〜って妄想した。自分の仕事場の見せ方最高だなって…。状況が理解できてないとセリフが言えないシーンが本当に多いと思うから、親子としてではなく、ちゃんと仕事仲間として扱い、たくさんの話し合いを重ねたことで数々のシーンが素敵に成立しているんだろうなあと思った。単純に、ハグとかキスとかのシーンが愛情いっぱいで幸せだった。

親子共演の良さだけではないところがこの映画のすごいところ。映像も脚本も美しかった。「不幸」とされがちな、幸福への過程をも「幸せ」としていた。また、「お金がなくても幸せ」とは言わないところが最高だった。「幸せ」にお金は必要。住む場所がない状態のままでいようとはしていない。でも、境地を切り抜ける過程では、例えどん底でも腐らない努力はしていた。
最近読んだ本で、「幸せ」は "「幸せ」になる過程" に最も感じるとありました。我々が衣食住に困っていないのに虚無を感じるのは、これ以上目指す幸せがないかららしいよ(命の危機を感じないということは、満ち足りているとしていいという意味で)。空虚に襲われて、少し沈んでは上がろうとして幸せを感じているんだそうです…超わかるって思った。やはり、この映画は全てを通して「幸せ」について語られていると言えると思う。


『ベストキッド』の試合のシーンでレッチリのHigher Groundが使われていたけど、本作でも使われてたんだ! さあやるぞ!っていうシーンで。レッチリの方しか知らなかったんだけど、調べてみたらスティービーワンダーの方がオリジナルだと初めて知った。無知。
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