Byleth

きつねと猟犬のBylethのレビュー・感想・評価

きつねと猟犬(1981年製作の映画)
3.4
ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ長編アニメーション映画第24作目
ナイン・オールドメンの引退作品という事もあり、興行的には成功を収めたと言える本作だが、前作『ビアンカの大冒険』に比べると興行収入が3分の1である6350万ドルに落ち込んでいるが、第一次暗黒期はウォルト・ディズニーが亡くなられて暫く経過してから始まるのだが、もっと深刻になるのが次の『コルドロン』だろう。
この作品でナイン・オールドメンからルネサンス期以降のアニメーター達への世代交代が行われるのも特徴だと思うけど、ロン・クレメンツとコンビで監督をしている事が多いジョン・マスカーがアニメーターとして今作に関わっていたのに加えて、『アナと雪の女王』『アナと雪の女王2』『ウィッシュ』の監督であるクリス・パックさんが参加していた事に驚いた
追う側の猟犬と逃げる側の狐が友達になるけど、立場の違いは時が経つと2人を引き裂く凶悪なものになっていく点があまりにも衝撃的だった
育ててくれたおばあさんとの別れは、『トイ・ストーリー3』のアンディとの別れを思い出した
ウォルト・ディズニーの右腕として彼を支えてきたナイン・オールドメンからディズニー・ルネサンス以降のアニメーター達への世代交代を象徴する一本として、後世にも語り継がれてほしい名作だと思ってます
Byleth

Byleth